連日の熱戦が注目されたFIBAバスケットボールワールドカップ2023。
日本代表が9月2日、カーボベルデを80-71で破りパリ五輪の出場権を獲得しました!
今回のワールドカップで105得点54リバウンドの大活躍を見せたジョシュ・ホーキンソン選手が話題です。
アメリカ出身のホーキンソン選手がなぜ日本代表で戦っているのか不思議ではありませんか?
そこで、ジョシュ・ホーキンソン選手が日本代表になるまでの経緯や日本国籍を取得した理由、日本語の能力はどのぐらいのレベルなのかなどを調べてみました。
・ジョシュホーキンソンが日本代表になった理由
・ジョシュホーキンソンが帰化申請したきっかけ
・日本代表になる条件
・ジョシュホーキンソンの日本語力
ぜひ参考になさってください!
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もくじ
ジョシュホーキンソンはなぜ日本へ?
両親ともにプロバスケットボール選手だったホーキンソン選手は13歳の時には身長が190cmを超えていました。
恵まれた体格であることに加えてスポーツ万能だったホーキンソン選手は、高校まで野球とバスケットボールの二刀流で活躍していて、高校時代には150キロ近い速球を投げるピッチャーとして若手の有望株と目されていました。
ホーキンソン選手も「子供のころは野球の方が上手だった」とインタビューに答えています。
大学に入ってからはバスケットボールに打ち込み、強豪リーグで活躍したホーキンソン選手。
過去数人しかいない1000得点1000リバウンドを達成、リーグのオールスターチームにも選ばれ、今のNBAのスター選手とも戦っていたそう。
バスケットボールが大好きだったホーキンソン選手の夢はNBAでプレーすることでしたが、オファーが来ることはなく、大きな挫折を味わいます。
通常、NBAに届かなかった場合は下部組織やヨーロッパなどの強豪リーグを目指すのが一般的な中、ホーキンソン選手が選んだのは、日本でした。
エージェントから、日本では大きくて技術がある選手が好まれると教えられ、日本のBリーグのトライアウトに参加、ファイティングイーグルス名古屋からのオファーを受け、来日を決意します。
ホーキンソン選手は「当時は日本のことを何も知らなくて、イチロー、任天堂、寿司の3つしか知らなかった」と言っていました。
未知の国に単身乗り込むのは、かなり勇気がいることだったと思います。
来日後の数か月、ひどいホームシックになってしまったホーキンソン選手ですが、日本の文化になじむために日本語習得のための猛勉強をして、今でも勉強を続けているそうです。
今はインタビューなどで細かいニュアンスを伝えたいときは英語を使っていますが、動画などでは流暢な日本語を話しています。
インタビューもすべて日本語でこなすようになるのも、時間の問題かもしれませんね。
ジョシュホーキンソンが日本代表を志した理由
故郷のアメリカ・シアトルから遠く離れた日本にプロバスケットボールプレーヤーとしてやってきたホーキンソン選手。
来日して数カ月は、文化の違いや言葉の壁、友人もいない孤独感でひどいホームシックになってしまったそうです。
その時に日本での生活を支えてくれた人たちのおかげで、日本を好きになっていったのだとか。
自分を成長させてくれた人たちに恩返しがしたい。
日本人になること、日本代表になることでここまで成長できた自分をみんなに誇らしく思ってほしい。
その思いが国籍を変更するという大きな決断につながっていったのだそうです。
日本代表になりオールラウンダーとして大活躍をすることで、恩返しをしているのです。
ジョシュホーキンソンが帰化申請した理由|イチローが関係してる!?
幼少期は地元・シアトルの野球チーム、マリナーズでイチローさんが活躍していた時期で、ホーキンソン選手はイチローさんに憧れていたそうです。
イチローさんのことを「スーパースター。日本への興味を生み出してくれた最初の存在」と思っていて、イチローさんの引退試合は、現地で見たそうです。
イチローさんがいなければ日本のことはよく知らなかったと思う、とホーキンソン選手自身もインタビューで答えています。
来日したものの、日本での生活は最初から上手くいっていたわけではなかったようです。
大学を卒業したばかりで、祖国から遠く離れた島国に友達はおろか知り合いもいない、孤独感にさいなまれていたのでしょう。
最初の数カ月は日本にうまく馴染めず、ホームシックでアメリカに帰りたくてたまらなかったそうです。
ほとんど外にも出ず、バスケットボール以外の楽しみもないことで、プレーにも影響が出ていたとか。
そんなつらい時期に父のネルズさんが「外の世界を見て冒険する」「もっと外に出ろ、文化を受け入れろ!」とアドバイスしたことで、すべてを受け入れようという気持ちになったホーキンソン選手。
さらに、名古屋に信頼できる2人の父親代わりの人と出会ったことで、日本での暮らし方などを教わり様々な経験を手伝ってもらいながら、だんだん日本を愛するようになっていきました。
来日して6年。「助けてくれた人に恩返しがしたい」という気持ちで帰化し、日本国籍を取得することで日本代表としてプレーする決断をしたホーキンソン選手の強い思いが伝わるようです。
ホーキンソン選手の心の中には、幼いころ憧れたイチローさんへのリスペクトが今でもあります。
「イチローはアメリカに来て伝説になるような活躍をした、自分も日本に帰化し、日本代表となることで活躍をしたい」
そんな思いもあったそうです。
日本に帰化するという大きな決断の裏には、イチローさんに憧れた子供の頃の思い出が影響しているのではないかと思います。
ホーキンソン選手はエージェントを通じてイチローさんと対面したことがあり、その時にユニフォームを交換し、「ワールドカップ、頑張って」と直接エールをもらって今大会に挑んでいます。
バスケW杯に出場するには?|日本代表になる条件
バスケットボールワールドカップに出場するには、日本代表選手に選出されなければなりません。
日本代表になるための条件には何があるのでしょうか?
- 日本国籍を持っている
- 他の国の代表だったことがない、または代表だったがその国の許可を得ている
- 帰化選手については1名のみ
バスケットボールの場合、日本国籍を持っていないと日本代表にはなれません。
また、国際バスケットボール連盟(FIBA)の規定で「一度どこかの国の代表になったらその後はその国の代表となる」というのが原則で、一度でも代表経験がある場合は、代表として戦った国の許可を得なければ日本代表にはなることができません。
そしてホーキンソン選手にとって重大なルールとして、帰化して日本国籍を得た選手は日本代表の帰化選手枠になり、その枠は1名であるということです。帰化選手の代表争いは熾烈なものであると言えるでしょう。
日本代表になるには、トップレベルで活躍することで代表監督や日本バスケットボール協会に見いだされ、代表候補に選ばれることから始まります。
そして招集された代表合宿で結果を出し、認められることで正式に日本代表選手として登録されます。
さらに日本代表に選ばれやすい選手の特徴を以下にまとめてみました。
- 大柄な選手
- 国際経験のある選手
- 戦術の理解や実現の度合いが高い選手
- 日本の戦術・チームの方針に合う選手
日本人は他国に比べて身長が低い傾向があるため、高身長が有利なバスケットボールでは大柄なだけでも選ばれやすくなります。
日本代表は国際試合を戦うことがメインのため、そういう試合に慣れている選手が有利です。
また、普段は別のチームでプレーしている選手を集めているため、短い時間で練習やコミュニケーションをとらないといけないので、監督の戦術を素早く理解し実現させる能力が求められます。
日本の戦術やチームの方針に合った選手が選ばれやすいのも、短時間での練習やコミュニケーションが必要不可欠だからとも言えます。
ホーキンソン選手は208cmの大柄な体型、アメリカでの試合経験、速い展開をベースにした日本のゲームプランを考えると、スピードとスタミナがあるのが強みでもある選手なので、日本代表に選ばれたのは理にかなっていますね。
ジョシュホーキンソンの日本語力はどれぐらい?
日本の文化を理解し、日本になじむために日本語の猛勉強をしたというホーキンソン選手ですが、その実力はどれほどのものなのでしょうか?
来日6年で日本語ペラペラ?
来日当初はもちろん日本語はまるで分らなかったと思いますが、来日6年で聞くことについては完全に理解していて、話すこともも日常の会話はほぼ困ることがないレベルだと思われます。
帰化申請はたくさんの書類の提出の他にもいろいろ手続きがあり、その中に日本語のスキルを問われる審査もあるそうです。
そういった厳しい審査をほぼ最短期間で突破したというのですから、相当努力を重ねたのでしょうね。
友人・ジョシュスコットとは温泉話で盛り上がる?
日本のバスケットボールリーグであるBリーグでは、外国籍選手が各チーム加入しています。
同じBリーグのジョシュ・スコット選手(横浜ビー・コルセアーズ)とは仲のいい友達で、X(旧Twitter)でも仲良く写真に写っているのがありました。
Great having the big fellas @Josh_Hawkinson & @J40Scott in Seattle and in the lab putting in work with our guy @brandtchula 💪🏻 Both Josh’s are putting together big time careers in Japan 🇯🇵! S/o to the man @MattBomar for coming by as well pic.twitter.com/7IxkjTEkr9
— Steven Shpreyregin (@coachstevenSU) June 9, 2023
日本語での会話もこなし、日本の文化や食を楽しむようになったホーキンソン選手が特にハマっているのが温泉。
スコット選手とは「温泉には不思議な回復効果があるよね」と話しているんだそう。
上手なのは日本語だけではなかった!
日本語のスキルがメキメキ伸びているホーキンソン選手ですが、上手なのは日本語だけではありません。
今では箸も上手に使って好物のまぜそばを食べていて、サラダはフォークより箸の方が食べやすいと言っている動画があります。
カラオケも好きなようで、十八番は中島みゆきの『糸』だそうです。
他にもOfficial髭男dismやGReeeeNなど、J-POPが好きみたいですよ。
歌声は下記の動画でお確かめください。
まとめ ジョシュホーキンソンの活躍に今後も注目!
いかがでしたか?今回はジョシュホーキンソン選手がなぜ日本代表になったのか、帰化の理由や日本語力について調べてみました。
日本のバスケットボールはフィジカルが他国に比べて弱く、高さで勝ちにくいと言われています。
208cmの長身とフィジカルの強さ、速さ、試合にフル出場しても走り続けられるスタミナなどの体格面に加えて、3ポイントシュートやゴール前でのリバウンドなどの技術面でも素晴らしいホーキンソン選手。
今後の活躍が楽しみですね♪
ホーキンソン選手の日本名は「鷹大」(たかひろ)なので、チームメイトやファンは「たかちゃん」と呼んでいます。
私たちも「たかちゃん」を応援していきましょう♪
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