暴露系YouTuberで2022年の参議院選挙で当選したガーシーこと東谷義和さんが議員を「除名」されたと話題になっていますね。
ガーシー元議員といえば、これまで何かと世間を騒がせてきましたが、今回は「国際刑事警察機構」(ICPO)まで動き出して本格的に逮捕へと向かっているようです。
そこで今回は、ガーシー元議員が逮捕状請求されるに至るまで、一体何をしたのか、そして逮捕状請求の理由や今後の捜査などについて調べてみました。
・ガーシー元議員は何をしたのか
・ガーシー元議員の逮捕状請求理由
・ガーシー元議員の今後の捜査について
ぜひ参考にしてみてください!


もくじ
ガーシー元議員はなにをした?
国会での陳謝要求、議員の除名、そして逮捕へ…と、ガーシー元議員の処分については連日目まぐるしいスピードで進んでいますが、逮捕状請求に至るまで、ガーシー元議員は一体何をしたのでしょうか?
ガーシー元議員のこれまでの動きを簡単にまとめてみました!
- 2022年2月:暴露系YouTubeやオンラインサロンを開設し、著名人の私生活を暴露
- 2022年7月:参議院選挙に出馬し、当選
- 2022年8月、10月、2023年1月:臨時国会、通常国会の全てを欠席
- 2023年1月30日:参議院議長がガーシー元議員に対し、国会出席を求める「招状」を提出
- 2023年2月22日:参議院本会議にてガーシー元議員への「国会での陳謝」が採決される
- 2023年3月7日:ガーシー元議員は滞在先のトルコから「日本に帰国しない」と表明
- 2023年3月15日:参議院本会議にてガーシー元議員の「除名」処分が決定
- 2023年3月15日:警視庁はガーシー元議員に関して逮捕状を請求
それぞれについてご説明していきますね。
①2022年2月:暴露系YouTubeやオンラインサロンを開設し、著名人の私生活を暴露
ガーシー元議員は、2022年2月より、YouTubeにて芸能人や経営者、スポーツ選手といった著名人のプライベートに関する暴露動画を投稿する『東谷義和のガーシーch』を開設し、数々の著名人の暴露をしていきました。
そもそも、ガーシー元議員が暴露系YouTubeを始めたきっかけは、過去に詐欺騒動を起こした被害者への返金や、ギャンブル依存症により借金をしてしまった相手へ返済するためだったそうです。
ガーシー元議員は、過去に交流があった数々の有名人に対する暴露が話題になり、「ガーシー砲」と呼ばれ注目が集まるようになりました。
ちなみに、ガーシー元議員によって暴露された有名人については、別記事で詳しくご紹介していますので、あわせてチェックしてみてください!
②2022年7月:参議院選挙に出馬し、当選
暴露系YouTubeの勢いから、2022年7月には、ガーシー元議員は「NHK党」から参議院選挙に出馬し、比例代表で初当選をしました。
選挙活動で「嘘の正義より真実の悪」という言葉を掲げたガーシー元議員は、当選した際には国会の不正を暴くべく「47の暴露話」を公表すると公言していました。
その公言により、ガーシー元議員を支持する人は多く、なんと28万票もの票数を獲得し参議院選挙に当選したのです!
③2022年8月、10月、2023年1月:臨時国会、通常国会の全てを欠席
ガーシー元議員は、参議院選挙も滞在先のドバイから行っており、当選後も一向に帰国せず、2022年8月と10月に行われた臨時国会、そして2023年1月に行われた通常国会のいずれも欠席しました。
というのも、ガーシー元議員は暴露YouTubeで暴露した著名人から多数の告訴をされており、警察も動き始めていたんです。
警視庁はガーシー元議員に任意の事情聴取を要請したり、YouTube広告収入の管理会社を家宅捜査までしていましたが、ガーシー元議員が日本に帰国しないため事情聴取も行うことが出来ませんでした。
国会は、ガーシー元議員に対し何度も出席するよう要請しましたが、ガーシー元議員は「日本に帰国すると不当逮捕される恐れがある」と主張し、国会への欠席を続けたのです。
④⑤2023年1月30日~2月22日:参議院議長がガーシー元議員に対し「招状」提出~「国会での陳謝」を要請
国会に出席しようとしないガーシー元議員に対し、参議院議長は改めて国会出席を求める「招状」を提出しました。
しかしガーシー元議員は依然として帰国しなかったため、参議院がガーシー元議員に対し「国会での陳謝」を要請しました。
「国会での陳謝」は、国会議員への懲罰処分の中で3番目に重い罰で、これまでに国会を欠席したことで懲罰を受けた議員はいません。
⑥2023年3月7日:ガーシー元議員は滞在先のトルコから「日本に帰国しない」と表明
陳謝の要請を受けたガーシー元議員ですが、日本に帰国する素振りは見せず、滞在先のドバイからトルコに移動をしていました。
ガーシー元議員は、トルコに来た理由を「トルコ大地震による被害状況の視察のため」とし、一時は日本に帰国する意思も明かしましたが、結局「この状況で帰国するのは難しい」と述べ帰国しないと表明しました。
どうやらガーシー元議員は、誰が自分のことを訴えているのかを明確にしてくれれば日本に帰国する意思があったようです。
⑦2023年3月15日:参議院本会議にてガーシー元議員の「除名」処分が決定
ガーシー元議員が「国会での陳謝」にも応じなかったため、2023年3月15日、参議院本会議でガーシー元議員に対し「除名」処分が決定しました。
「除名」処分は国会議員の懲罰処分の中でも最も重い処分で、72年ぶり3度目の事例だそうです。
こうして、ガーシー元議員は、参議院選挙で当選してから一度も日本に帰国しないまま国会議員の資格を失いました。
なお、ガーシー元議員の除名理由について、詳しくは別記事で解説していますのであわせてチェックしてみてください!

⑧2023年3月15日:警視庁はガーシー元議員に関して逮捕状を請求
ガーシー元議員は、議員時代から多数の著名人に告訴されていましたが、国会議員に与えられる「不逮捕特権」があったため、基本的に逮捕されることはありませんでした。
しかし、除名処分により議員の資格を失ったため「不逮捕特権」もなくなると、すぐさまガーシー元議員に対して逮捕状が請求されたのです。
ガーシー元議員の逮捕状請求理由
除名処分により議員の資格を失ったために逮捕状が請求されたガーシー元議員ですが、逮捕状請求理由は一体何なのでしょうか?
ガーシー元議員は、これまで投稿してきた暴露動画の中でも、俳優の綾野剛さん、ドワンゴ創業者の川上量生さん、ジュエリーデザイナーの福谷公男さんに対して下記3つの罪に問われたため、逮捕状が請求されました。
- 常習的脅迫
- 名誉毀損
- 威力業務妨害
常習的脅迫とは、暴露動画の中で相手を脅すような言葉や、暴露を予告するような言動などが当てはまります。
また、名誉毀損も、暴露動画によって綾野剛さんたちの名誉を傷つけたということで想像がつきますよね。
実は、ガーシー元議員の暴露によって、ジュエリーデザイナーの福谷公男さんは視聴者から数々の誹謗中傷を受け、都内に構えていたジュエリーショップ店を廃業せざるを得ない状況になっていました。
そのため、ガーシー元議員は「常習的脅迫」「名誉棄損」に加え、威力業務妨害でも逮捕状が出ているんです。
ガーシー元議員は、上記でお伝えした3名から告訴を受けており、2022年12月以降警察から計6回にもわたって任意の事情聴取を要請されていました。
しかしガーシー元議員が応じようとしなかったため、このままでは証拠隠滅されかねないとして、除名されてすぐのタイミングで逮捕状が請求されたと考えられています。
ガーシー元議員の今後の捜査はどうなる?
逮捕状が請求されたガーシー元議員ですが、今もなおドバイに滞在したままですよね。
ガーシー元議員の捜査をするには、日本に帰国させ、警視庁が事情聴取を行う流れになりますが、ガーシー元議員を帰国させるために下記のようなことが行われると考えられます。
- 警視庁が外務省にガーシー元議員のパスポート返納命令を要請
- 警視庁が国際刑事警察機構(ICPO)にガーシー元議員の国際手配を要請
それぞれについて解説しますね!
警視庁が外務省にガーシー元議員のパスポート返納命令を要請
警視庁は、逮捕状を出した以上、ガーシー元議員を帰国させる必要があるため、まずは外務省に、ガーシー元議員へパスポート返納命令を出すよう要請すると見られています。
パスポート返納命令が出されると、パスポートの効力が切れます。そのまま海外に滞在し続けると「不法滞在」の扱いになってしまい、ビザの延長も出来ないため、強制送還される可能性が出てきます。
警視庁が国際刑事警察機構(ICPO)にガーシー元議員の国際手配を要請
さらに、警視庁は国際刑事警察機構(ICPO)にもガーシー元議員の捜査に対して協力を要請し、国際手配を行う予定だそうです。
いわゆるインターポールですよね。ルパンのような世界観になってきました…。
国際手配をされた容疑者は、現地の捜査機関によって捜索され、該当国へ引き渡されます。
国際手配をかけられると、「国際逮捕手配書」というリストに名前が載り、ICPOによって捜索されます。
警察は、以上の2つの手段を用いて、ガーシー元議員を日本に帰国させ、捜査を進めて行こうとしているようです。
ガーシー元議員が今後も日本に帰国しないことは可能?
ガーシー元議員は、今後の捜査により日本への帰国は免れそうにありませんが、ガーシー元議員自身はまだ日本に帰国する意思はなさそうですよね。
一体、ガーシー元議員が日本に帰国せず、捜査されることなく暮らすことは出来るのでしょうか?
警視庁は、国際刑事警察機構(ICPO)にガーシー元議員の国際手配を要請すると見られますが、ICPOの非加盟国にいれば捜査対象にはならないため、しばらく捜査の目からは逃れられるようです。
なお、ガーシー元議員は逮捕状請求後「引っ越します」と明言しているため、今後はICPO非加盟国を転々とするつもりなのかもしれませんね。
しかし、国際刑事警察機構(ICPO)の加盟国は190か国にも及んでおり、非加盟国となるとかなり制限されます。
▼国際刑事警察機構(ICPO)の主な非加盟国▼
台湾、北朝鮮、パラオ、ツバル、ソマリランド、南オセチア
国際刑事警察機構(ICPO)の非加盟国で暮らすとなると、妥当なのは台湾くらいですよね…。
なお、警察はガーシー元議員の捜査について長期戦になると考えているようです。
今後のガーシー元議員の動向に注目ですね。
まとめ ガーシー元議員は逮捕状請求されたが捜査が難航する可能性が高い!
いかがでしたか。今回はガーシー元議員が逮捕状を請求されるに至るまでに何をしたのか、また逮捕状請求理由や今後の捜査についてご紹介しました。
ガーシー元議員は参議院議員の除名処分によって不逮捕特権を失い、逮捕状が請求されましたが、ガーシー元議員を日本に帰国されるにはなかなか難航しそうですね。
ガーシー元議員の今後の捜査について、注目していきたいと思います。

